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AcrossVT Developer

AcrossVT Developer適用例

スマートグリッドシステム仮想評価環境

スマートグリッドシステムの様々な問題を解決するための仮想化ソリューション

スマートグリッド仮想評価環境

需要家の電力情報は、需要家に設置されたスマートメータ(SM)からコンセントレータ(CN:無線基地局またはアクセスポイント)を介して、メータ管理システム(MDMS)に送信されます。反対に開閉動作、タイムスイッチ制御等の信号は、メータ管理システムからスマートメータに向かって送信されます。 この需要家とメータ管理システム間は、数千万需要家を収容する大規模ネットワークになります。
この大規模ネットワークを矛盾なく、効率的に、高伝送品質で接続することが重要な課題となってきます。
スマートグリッドfig1
課題の発生

例えば近距離アクセス通信網(例:バケツリレーなどの仕組み)の正常動作を、どのように検証しますか?

  • 検証のためだけに高額な実機を何百台も購入しますか?
  • 様々な電波状況下で、検針値の再取得や大量発生などの検証が可能ですか?
上記の他に、潮流区分、各部の交換、停電、時間管理、開閉動作、計量値の保持方式、保守・業務ハンディIF、ネットワーク新規設置時の参加、撤去時の離脱、接続率、収集率、再送、再収集、セッション範囲、通信経路などの課題を考慮した検証が必要です。
スマートグリッドfig2
検証すべき項目は
多岐に渡ります
スマートメータやコンセントレータ等のハードウェア部分を仮想化することで、実際のファームウェアを1台のパソコン上で複数動作させ、検証が難しい様々な課題を解決します。更にファームウェア自体の開発やデバッグが可能となり、開発期間の大幅な短縮にも貢献します。

ハードウェア仮想化ダイアグラム

スマートメータやコンセントレータ等の実ファームウェアが、仮想ハードウェア上で開発および検証が可能となります。スマートメータ擬似Driver部分は別途カスタマイズが必要です。これにより任意の検針値や電界強度等のデバイス値を入力することが可能となります。
スマートグリッドfig3
スマートグリッドfig4

AcrossVT 適用例

数千万台を収容するメータ用広域・近距離アクセス通信網。数十台程度の比較的小規模な評価環境であっても、実機を利用した検証作業(MDMS側とコンセントレータ、スマートメータ間の、経路変更、収容変更、大規模停電、コンセントレータ故障など)は困難を極めます。AcrossVTは複数台のマシンをシームレスに接続し、実ファームウェアを使用した大規模仮想評価環境の構築が可能です。
スマートグリッドfig5

検針値の収集時間の検証

  • 様々な接続状態での検針時間や、MDMSからの再検針時間の検証
  • 検針値送信開始タイマや送信リトライ回数の妥当性検証
  • 制御電文と検針メッセージが衝突した場合の影響の検証
  • 様々な電界強度での通信検証

実環境で確認困難な検証事例

  • スマートメーター内時刻異常や時刻同期異常の検証
  • 予備送信経路の評価、惨事復旧、故障など作為的な通信障害による検証
  • ファームウェアの更新機能の評価検証
  • 全端末からのログ収集やログに出力されない内部メモリの解析

仮想化技術によるマルチベンダ評価環境の構築

マルチベンダで構成されるスマートメータやコンセントレータのファームウェアが仮想環境上で稼動することにより、各社ファームウェ アの相互接続の確認ができます。ネットワーク構築アルゴリズム(無線エリア)の経路を容易に検証することができます。
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