需要家の電力情報は、需要家に設置されたスマートメータ(SM)からコンセントレータ(CN:無線基地局またはアクセスポイント)を介して、メータ管理システム(MDMS)に送信されます。反対に開閉動作、タイムスイッチ制御等の信号は、メータ管理システムからスマートメータに向かって送信されます。 この需要家とメータ管理システム間は、数千万需要家を収容する大規模ネットワークになります。
この大規模ネットワークを矛盾なく、効率的に、高伝送品質で接続することが重要な課題となってきます。
例えば近距離アクセス通信網(例:バケツリレーなどの仕組み)の正常動作を、どのように検証しますか?
- 検証のためだけに高額な実機を何百台も購入しますか?
- 様々な電波状況下で、検針値の再取得や大量発生などの検証が可能ですか?
上記の他に、潮流区分、各部の交換、停電、時間管理、開閉動作、計量値の保持方式、保守・業務ハンディIF、ネットワーク新規設置時の参加、撤去時の離脱、接続率、収集率、再送、再収集、セッション範囲、通信経路などの課題を考慮した検証が必要です。
スマートメータやコンセントレータ等のハードウェア部分を仮想化することで、実際のファームウェアを1台のパソコン上で複数動作させ、検証が難しい様々な課題を解決します。更にファームウェア自体の開発やデバッグが可能となり、開発期間の大幅な短縮にも貢献します。